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松田聖子”スイートメモリーズ入り”の「すっぱい葡萄」

この曲を作ったきっかけは、正確にはもう忘れてしまったのだけど、実体験という訳ではなく、何かこういうイメージだけがあった。

私が想像する「都会」。

それはもう存在していない。

少なくとも、私のような人は、その中にはいなくて、いつもただの美しい想像でしかない。

だけど、それを妄想して、ただぼうっと憧れている自分というのは、確かに存在しているのです。

流行の歌、歌謡曲、カラオケヒット曲、なんて呼ぶのかわからないけれど、

たぶん”東京の恋の風景”が綴られたポップスには、私が絶対に経験できない夢の世界がある。

時代も今ではな少し古い時代のものに猛烈に憧れる。

飴色の壁の喫茶店とか、5人で座ったらいっぱいになるスナックのカウンターとか、朝までやってるボックスとか、いろんなところで。

たぶん、みんなそうなんだと思う。

ほろ酔いのピンクの横顔は、モニターのあかりに照らされていて、

今はもう流行じゃない流行歌を歌っている。

歌っている横顔を見つめている。

歌われている歌詞を目で追っている。

最初からあったような、なかったような、嘘のような、本当のような ”空(カラ)”オーケ。

東京には、そういう時間の過ごし方があって、

それはなんなのかわからないけど、たぶんこれは日本の文化で、日本の娯楽で。

現実逃避というにはバカバカしいくらい陳腐なヴァーチャルあそび。

だけど、そうはいっても、あまりにも素敵なので、一つの世界観として閉じ込めてみたかったのです。

「すっぱい葡萄」は一つの夢の世界に仕上がってたらいいなあ。

なぜかわからないけど「この歌の主人公は、曲の途中でカラオケに行って松田聖子のスイートメモリーズを歌うはず」という妄想に取り憑かれ、友達の前でやるライブで、この歌を歌うときは必ず、途中にスイートメモリーズの一節を混ぜて歌うのが定番となりました。

もちろんヒト様の曲なので、このバージョンを販売することはしませんが、「このヴァージョンをお家でも聞きたい」という意見もあるので、こちらのヴァージョンの方も別に録音して、SoudcloudにUpしてみましたので、お家で、お楽しみくださいませ。

「スイートメモリーズ入り」歌詞はこちらです ↓ 

すっぱい葡萄

フェイスブックで 見てるとおもうけど

あなたとちがって いい人なの

あの日以来ね 記念日のボトルを 開けずに別れたまま

「青山でちょうど 打ち合わせだし」と

誘いかたも 相変わらず チャラいよね

「あれは高いワインだったー」なんて

後悔はそれくらい 一口くらい 飲みたかったな あーあ。

もしも ふたり あのまま ずっと 一緒にいたなら

どんな味になってたでしょうか

やっぱりきらい やっぱりきらい

やっぱりきらいよ 昔の呼び方はやめてよ

慣れた動作で 肩を引き寄せ 髪に口付けたね

それはけっこうな お手前ですが その手にはもう乗らないから

照れてからかいながら お世辞言うの ばかみたいに懐かしい

夕陽の色がいつもより 赤い 美味しそう

注いでみてよ わたしのぶんも あーあ。

もしも ふたり このまま ずっと 語り尽くしても 

たぶん またね 別れるはずよ

酸っぱいぶどう 酸っぱいぶどう

酸っぱいぶどうが たわわに実る秋の夜

もしも 今夜 ひとりで歌を歌うなら

やっぱりあれね やっぱりあれよ あの曲かけてよ

懐かしい痛みだわ ずっと前に 忘れていた

でもあなたを見た時、時間だけ後戻りしたの

失った夢だけが 美しくみえるのはなぜかしら

過ぎ去った悲しみも今は

甘い記憶 スイートメモリーズ

時間がたてば 合わないパズルのピースも

溶けあうの

守るものなど 何にもなかった時代

何をそんなに 許せなかったの 考えてもね あーあ。

もしも ふたり あのまま ずっと 一緒にいたなら

どんな味になってたでしょうか

やっぱりきらい やっぱりきらい

やっぱりきらいよ 昔の呼び方はやめてよ

もしも ふたり このまま ずっと語りつくしても

たぶん またね 別れるはずよ

すっぱい葡萄 すっぱい葡萄

すっぱい葡萄が たわわに実る秋の夜

※近々、「入りヴァージョン」動画も作ろうと思っています。


アーカイヴ
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